公益財団法人
在宅医療助成 勇美記念財団

第1章 在宅医療総論

9.意思決定支援(西川 満則、高梨 早苗)

患者や家族が主体的に治療や終末期の過ごし方を意思決定することは、終末期の満足度に繋がります。その支援のために医療者が考え、学ぶべきことを講義します。

それぞれのセクションの概要は、以下の通りです。
「9-1 意思決定支援の2つの分類」(1分39秒)では、あらかじめ早期から実施する意思決定支援、差し迫った状況で実施する意思決定支援を整理して学びます。
「9-2 あらかじめ早期から実施する意思決定支援」(3分54秒)では、アドバンス・ケア・プランニング(ACP)について講義します。患者が話をしたい内容を理解し、ACPを実践する切り口について考えます。
「9-3 厚生労働省ガイドライン H19年度策定27年改訂」(3分48秒)では、「人生の最終段階における医療の決定プロセスに関するガイドライン」(厚労省ガイドライン)について解説します。本人の意思を中心に据え、家族の気持ちにも配慮した合意形成を行なうことを学びます。
「9-4 本人の意思の過去・現在・未来」(3分26秒)では、本人の意思を過去・現在・未来の時間軸で捉えることの重要性を講義します。患者や家族が、病状を理解しているのか、将来について考えているのかを確認し、ともに考えるためのコミュニケーションを考えます。
そして「9-5 E-FIELD紹介と意思決定の仕組みづくり」(3分42秒)では、医療者同士の価値観の違いを超えてコミュニケーションする方法を学び、人材育成、仲間作りをする取り組みについて講義します。意思決定支援を地域の文化にするための方法論です。

講師: 西川 満則(国立研究開発法人 国立長寿医療研究センター 緩和ケア診療部/EOLケアチーム)、高梨 早苗(国立研究開発法人 国立長寿医療研究センター 看護部/EOLケアチーム 老人看護専門看護師)

9.意思決定支援 (1.31MB)

カテゴリートップへ