公益財団法人
在宅医療助成 勇美記念財団

第1章 在宅医療総論

1.在宅医療の今日的意義(平原 佐斗司)

8割以上の患者が自宅で死亡していた昭和20年代から、地域包括ケア、在宅医療のシステム化の現代にいたるまで、在宅医療の社会的機能とその意義を時系列に振り返ります。

それぞれのセクションの概要は、以下の通りです。
「1-1 在宅医療の歴史①古典的在宅医療」(3分11秒)では、昭和20年代の在宅医療の役割を振り返ります。当日の家族形態や急性期への対応方針から、「往診」が果たしていた社会的機能を考えます。
「1-2 在宅医療の歴史②現在的在宅医療~黎明期~」(3分42秒)では、医療の中心が病院医療に移行していく昭和30~50年代を解説します。病院で死ぬことが当たり前になった一方、自然発生的に計画訪問する在宅医療が生まれてきた背景を考えます。
「1-3 在宅医療の歴史③現在的在宅医療~創生記~」(2分35秒)では、「多くの人が生を全うし、老いとともに死を迎える時代」のなかで、在宅医療が“第三の医療”として制度化された原点を探ります。このころから、近代在宅医療のニーズは急速に増大します。
そして、「1-4 在宅医療の歴史④現在的在宅医療~成熟期~」(3分36秒)です。多死社会を迎え、地域包括ケア、地域医療のシステム化の流れが要求する医療の新たなありかた、在宅医療の役割をおさらいし、在宅医療の歴史にみる在宅医療の普遍的価値を検討する「1-5 まとめ」(2分45秒)に続きます。

講師: 平原 佐斗司(東京ふれあい医療生協 梶原診療所 在宅総合ケアセンター長、オレンジほっとクリニック 所長)

1.在宅医療の今日的意義 (1.8MB)

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