公益財団法人
在宅医療助成 勇美記念財団

第4章 疾患の進行期の医学的管理

この章では、在宅医療の対象として出会うことが比較的多い疾患について学びます。(   )内は、映像教材の講師名です。各節の小見出しは、映像教材の見出しです。各節をクリックすると、テキスト版のPDFと、映像教材を視聴できます。

1.慢性呼吸不全~包括的呼吸リハビリテーションの進め方~(武知 由佳子)

包括的呼吸リハの導入で改善が期待できる患者は少なくありません。しかし、まだまだ包括的呼吸リハは十分に普及しているとは言えません。この節では、まず在宅における慢性呼吸不全を正しく評価・治療するアプローチを、そして系統的に呼吸苦の評価や包括的呼吸器リハを学びます。

2.筋萎縮性側索硬化症(ALS)(荻野 美恵子)

ALSは人工呼吸器の選択により、生きるか逝くかを自ら選択しなければならない疾患です。患者や家族がよりよい生を全うできるように、その時々にあった病状説明と精神的ケア、そして先を予測しつつ段階にあった適切な対処療法について学びます。

3.パーキンソン病(荻野 美恵子)

パーキンソン病は10万人に対して有病率は100~150人と神経難病の中では多い疾患です。患者や家族が希望と尊厳を保ちながら、自宅での生活をおくれるよう、どのような支援ができるのかを考えます。

4.腎不全(浅井 真嗣)

末期腎不全のため毎年約3万人が透析を導入され、その高齢化も進んできています。維持血液透析以外にも腹膜透析や透析見合わせなども選択肢としてあることを、そのメリット、デメリットを理解した上で、チームとしてその選択や実践に関わる際の考え方を整理します。

5.心不全の在宅管理(山中 崇)

他の疾患同様、末期心不全患者も適切な介入により、QOLを保ちながらできるだけ在宅で暮らすことができます。心疾患の管理と急性増悪時の対応が日々の生活の質や予後に関わることから、在宅医としての果たすべき役割をこの節で学びます。

6.脳血管障害の在宅管理(桑原 直行)

脳血管障害の患者は在宅療養患者の中で最も多く、長期的なケアが必要な疾患です。介護度が高いことも多く、家族にとっても負担が大きいため、チームで寄り添い支えていくことが必要となります。この節では、在宅医が関わる上でのポイントを整理し、コミュニケーションについても学習します。

7.精神疾患の在宅医療(伊藤 順一郎)

在宅医療の現場で、精神疾患を抱える患者と出会うことがあります。その時に、在宅医として理解しておくべきこと、まずできることを考えます。この講義を通じて、精神疾患を抱えながら生きる患者についての包括的な支援を学びます。

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